【愛媛県 / 鈍川温泉】鈍川温泉で出会った温泉自動販売機
こんにちは。みやべえです。
先月はお仕事の兼ね合いもあり、2ヶ月で大阪・沖縄・愛知・群馬・京都・静岡・愛媛と国内 (の温泉) を飛び回りまくったなかなか慌ただしい2ヶ月でした。
知らない土地へ行くと必ずなにか予想もしていなかった新しいものに出会えるもので。しばらくたった今でもインプットが消化不良気味ですが、出張好きにはたのしい春でした。

♨︎愛媛県鈍川温泉でみつけた温泉自動販売機!
観音湯と書かれた小さなお堂のようなもの…ですが、観音さまと無機質な箱がなんだかミスマッチ。観音湯、と書いているけど足湯でもなさそうだし、なんだろう?と観音湯の説明書きを読もうとしたところで、背後に一台の車が止まりました。
白いバンから降りてきたのは地元の人らしき白髪の男性。
「こんにちは。」
「こんにちは。」
「ヒッチハイクの人?(大きなリュック背負って山奥にいるとこれよく言われる)」
「違います。これなんですかね?」
「ああこれ。温泉自販機」
「温泉自販機?!?!」
観音さまと温泉自販機??と混乱している私の隣で男性が白いバンの荷台のドアを開けると、そこにはオレンジ色の大きなタンク。
「ガソリンスタンドの温泉版やね。まあ見ときよ。」
これをこうして…と彼が慣れた手つきで白い機械にお金を入れてホースを手に取ると、ごぼごぼごぼという音とともにホースからお湯が!!!
「あとはこの口をタンクに入れればお湯が溜まるんよ。」
はうあー!!!いーーーなぁぁぁぁ!!
まさしく、ガソリンスタンドならぬ温泉スタンド。
「温泉のお湯持って帰れるんですか!!うううらやましい!」
「100円で100リットルの温泉が出るからね。1回で500リットルまで買えるからうちのお風呂はもういつも温泉よ。これ汲んで帰ってうちで沸かすのが私の仕事だからね。」
しっかりバンに固定されているタンクのジャストサイズ感を見ても、このために車にこのオレンジの温泉汲みタンクを設置したのは明らか。この辺りの人はこうやって温泉の恩恵を受けてるんですねぇ。
お湯が溜まるまで少し話をするうちに、温泉自販機レクチャーをしてくれたこの男性は、むかし東京に住んでいて、私の住んでいる地域の近くにご縁があったということがわかって話が盛り上がり。この辺りの自然や伝承などいろんな話をしてくれたり、記事読むよ!と顔出しまで快くOKしてくれたりと、とても気持ちのいい方でした。
この辺りは湯野谷(ゆのたに)と呼ばれる昔から湯の湧き出るところであり、温泉の神である大黒さま(大己貴命)と一寸法師(少彦名命)と観世音菩薩を祀る古跡があったらしいのですが、734年4月の大震災で湯口を塞がれ湯が出なくなってしまったと。しかし、その後1250年余りを経た平成元年(1989年)に、地下300米より再び湯が噴き出してきたので再び観音湯として蘇り、不老不死の妙湯として崇められてきたそうな。
だから観音さまと一緒にいるのね自販機が。なるほど。
玉川地域の特産であるヒノキを使った、瓦葺入母屋造りの温泉自動販売機。
面白い出会いでした。
♨︎温泉・銭湯は味噌汁である
もともと1年で何箇所行くぞ!とか目標立てているわけでも無いので今まで数えたこともなかったのですが、3月、4月とこの2ヶ月で入った温泉・銭湯を振り返ったらその数19ヶ所。
1月に9箇所、1週間に2箇所、3日に1回は、どこかの湯を巡っていたことになります。(久しぶりに会社で会った同期からは温泉ばっかりのSNSを見てとっくに会社を辞めたと思われていました。)