【鹿児島県 / 霧島 / 妙見温泉】霧と森に隠れた秘湯の巻
こんにちは。みやべえです。
月末にぷら~っとまた1週間くらい旅してこようかなぁともくろんでいるのですが、行きたいところがありすぎてなかなか行き先が決まりません。。
北陸新幹線も開通したし、金沢とかもいいけどみんなこぞって行くんだろうしなー。
うーむ。
思い起こすと去年のちょうど今頃は、1人で鹿児島を旅しておりました。
この時期は晴れている日が多いし桜ももう咲いているんですよね。
特に下調べもせずぷらっと飛行機に乗ったのですが
鹿児島、なめてた。
食べ物はうまいし自然も豊かだし酒もうまいし人もいい。そしてデカイ(土地がね)。
本命だった温泉めぐりも、なかなか個性的なお風呂に出会えた旅だったので
鹿児島で出会った忘れられないHOTRIPについていくつか書いてみたいと思います。
※女一人の特攻旅なので、シャレオツな高級宿とかは出てきません。
人がいなすぎてビビりながらももののけ的な気分が味わえる露天風呂の宿とか。
鹿児島の海が一望できるけど砂に埋められたりちょっとポロリ疑惑じゃねコレな宿とか。
ちょっとばかしスリリングであったかい鹿児島をご紹介します。
◆湯けむりと自然に包まれた秘境、妙見温泉
鹿児島空港からタクシーで15分ほど走った山奥にある、妙見温泉。
霧島温泉よりも空港に近いのに、人が住んでいるのが不思議なくらい山奥の
森と湯けむりに囲まれた温泉地帯です。
妙見温泉一帯の泉質は鉄分を含む炭酸水素塩泉。
炭酸水素塩泉は、硫酸塩泉、硫黄泉と並び3大美肌の湯とも言われ、
アレルギーやじんましんなどの慢性皮膚炎や、腰痛にもよいと言われています。
さらにここの胸キュンなところは、この一帯にあるすべての宿の温泉が源泉掛け流しということ。銭湯や源泉量があまりなくてそんなじゃばじゃば使えないような温泉は、循環風呂といって浴槽から溢れたお湯をろ過して温めなおして使うのですが、ここは全部昔ながらの掛け流し!贅沢やー。
春休みも終わる4月頭の平日ということを思いっきり差し引いて色眼鏡で見ても温泉街と言えるほど賑わっているイメージではなく、露天風呂にこだわった個性的な温泉宿が自然の中にポツポツとある秘境というイメージが近い。
人目につかない不倫旅行をしっぽり楽しむカップルのような大人エロい雰囲気がむらむら漂うところです。(←失礼)
私は残念ながら一人旅なのでその中でも最もエロくない素泊まり温泉宿、きらくさんにお邪魔しました。
◆プールのような露天風呂、きらく温泉
なんてったって、素泊まり3,800円ですよ。破格。
この時は確かじゃらんの予約で確かもっと安く泊まれた気がします。
着いたのはもう真っ暗な時間だったのですが山道含め心許ない街灯がぽつぽつある程度。
なかなか歴史を感じる横長の館内に飾られた絵にも、かなりの年代を感じる。。
宿のご主人はコワモテだけどとても親切に迎えてくれて、
部屋で食べなと自家製のさつま揚げをくれました。
これがねーおいしかった。
後からわかることなのですが、鹿児島のさつま揚げのクウォリティハンパなく高いです。
と言いつつここのお目当ては源泉掛け流し露天風呂。
24時間入れるとのことなので、夜中に3回くらい入ろうかねー!と荷物を整理して
ぶんぶん肩を回しながら部屋の扉をあけると。。
こ、、こわい。。
歴史を感じさせる宿泊棟が日が沈むと旧学校校舎のような趣きになり…オバケ的な意味でガチ怖い。
人が作った古い建造物ってなんであんなに怖いのかね。トイレなんて全個室に花子さんいらっしゃるんじゃないかレベル。オバケに会うくらいなら変質者にあったほうがマシな私としては、露天風呂の入り口まで到達すれば野外だから怖くない(?)んだけど、あたりは真っ暗、物音街灯完全ナシの一人肝試し状態。
うううくそぅ。こんなところにハードルが待ち受けていようとは。。
何度かトライした結果、おとなしく夜は内風呂に浸ることにしました。
横に長い宿泊棟なので内風呂までもなかなかスリリングな距離なのですが
なんとか到着。
広くて湯量もなみなみあって、少しとろみのあるやわらかなお湯の内風呂。誰もいなかったので一人のんびり浮きながら、人がいっぱいいる時はあんな感じなのかな~と館内にあった絵を思い浮かべておりました。
そんなこんなで次の日の早朝。露天風呂再チャレンジ!
宿泊棟の廊下を出ると露天風呂につながる階段があります。
すぐ後ろは鬱蒼とした森。
昨日はここまで来てこの入り口の夜の趣に怖気付いて尻尾を巻いたんだったなぁ。
しかし、朝見てもなかなかの迫力。(笑)
入り口をくぐると、すぐそばに小さい脱衣所の小屋があります。
ドアとか特にない小屋なので結構オープンマインドな脱衣所。
その向こう側にはすぐ温泉が。
プールみたい!広い!
15人くらい入れそうなお風呂に緑のお湯がなみなみと溜められています。
奥に見えるドアなしの小屋みたいなのが脱衣所ね。
よく見るとかえるの親子がいました。
霧のけむる朝、聞こえるのは鳥の声と木の揺れる音だけ。人の気配も音もない。
見上げれば真っ直ぐ伸びた杉の木と電線のない空。
この日は曇り空だったので余計周囲の音を吸収しているようで、
なんだか別世界にいるみたい。
昨日勝手に怖がっていた気配とは違う、
あたたかい自然の気配に満ち溢れた温泉でした。
しかし、平日だからか本当に誰とも会わなかったなー。
お風呂もずっと貸切状態。夜は星空が本当に綺麗なはず。
この価格でこの露天風呂はなかなか贅沢ですよ。
周辺立地とこの露天風呂は本当に素晴らしいので、
今度また誰かオバケに強い人と来たいと思います。
次回は妙見温泉周辺のHOTRIPスポットをご紹介。
マイナスイオンむんむん!!
今日もあなたの1日がいい湯加減でありますように。
つづくー。
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温泉:きらく温泉
住所:鹿児島県霧島市隼人町嘉例川4385
お風呂:内風呂(打たせ湯)・貸切内風呂・露天風呂。すべて源泉掛け流し
泉質:炭酸水素塩泉
日帰り入浴料:大人300円、小学生150円・露天風呂=大人500円、小学生250円・貸切内風呂=1000円(1時間)
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