【墨田区 / とうきょうスカイツリー駅 / 薬師湯】アイデア満載の薬湯の使い手老舗銭湯「薬師湯」さんのおはなし
こんにちは。
昨晩、ちょっとした会食があって、数杯おとなしくビール飲んでから夜中に仕事に戻ったら、デスクに残っていた先輩に「あれ?のんできたやろ」とすかさずつっこまれ、『おさけがほんのりとはいえカオにでるのはほんとうに損だなぁ』と思ったみやべえです。(若干テンションもおかしかったかもしれない)
だってね。
こないだ始まった、昼のセント酒って見てます?
広告屋の営業マンが昼間っから銭湯とビールで恍惚するというただただ天国な話。
わたしだって…私だって一回くらい背徳と至福ここにありという秀逸すぎるサブタイトルつぶやいてみたい。
明るいうちから銭湯入ってビール飲んで会社に行ってみたい。※この場合、一旦モラルは横に置きます。休日とかノマドとかNRじゃ背徳がないからだめなの。
でもそんなことしようもんなら、そっこー顔に出るから(しかも風呂入ってから飲んだら余計)どうやってもできないという。
くそおおおおおう!
ギブミー背徳感!!!
毎週、そんな忸怩たる思いでセント酒を見ています。
はてなブログの今週のお題でもある「私がブログを書く理由」ですが、もともと私は、日常を頭からぶっ飛ばして脳内リゾートが満喫できるようなTHE・温泉が好きでこのブログを始めました。
それが、昨年から御縁があって東京銭湯さんに関わらせていただくようになり。①生活に密着した気軽さや②個々のお店なりのカラ―の多様さや③コミュニティの場としてのおもしろさなどなど、ありがたいことにすっかり銭湯の魅力にハマらせていただいて。
近頃ではちょこちょこと、ファッションやライフスタイルのシャレオツ情報あふれる媒体でも、ブレずに「風呂レディ」という昭和感満載のネーミングセンスの無さがひときわ際立つ銭湯記事をぶち込ませてもらえたりするようになりました。
人混みに揉まれると急激にHPが削られがちな私にとって、ドラクエで言うところの村の宿屋(体力・気力が全回復できるスバラシイ場所)的な聖地となった銭湯。最近は人の多いところに出かけるぞという時は「よし、ついでに近くに銭湯ないかな」と調べてから向かうほどの頼りっぷりです。
人混みをかきわけ疲れた体を、ゆっくりお湯に沈める瞬間が至福なんですわ。ふあ~。
そんな私が忘れられない銭湯、薬師湯さん。
私が今年、銭湯ライターとして初めて取材させて頂いた、勝手に思い出深い銭湯です。
♨︎スカイツリーのお膝元!老舗銭湯「薬師湯」
昭和28年創業の老舗銭湯、薬師湯さん。
とうきょうスカイツリー駅から徒歩1分26秒(イイフロ)というキャッチーな近さのビル型の銭湯。店頭にはその月の日替わり風呂スケジュールやイベント情報のチラシがところ狭しと貼ってあります。
♨︎薬師湯さんのこだわり「薬湯」
壁に貼られたカラフルな月間の日替わりスケジュールには
日本酒風呂とか
唐辛子(入浴剤総選挙第3位)とか
紅白風呂合戦信州りんご果汁湯vs信州白骨の湯とか
奇想天外な薬湯がずらりと並んでいます。(紫根ってなんてよむの?)
年間の薬湯一覧なんてのもあります。10月のかぼちゃ風呂はぷかぷかかぼちゃが浮いているとのこと。
見てみたいなぁ。
♨︎薬湯使いの名を表すスカイツリー湯!
なかでも、東京スカイツリーのライトアップがここの名物。
①隅田川の水のイメージを表現した江戸の心意気の「粋」→淡いブルー
②優雅で気品のあるイメージを表現した美意識の「雅」→紫
という2つのオペレーションが1日毎に交互に現れるスタイルというところまで徹底再現されるんです。
この真っ白なお湯が
じわじわブルーに浸食され…
こうなって
わほーーい!まっさお!
さらに雅な紫がじわじわとくる。
ちょっと魔法使いがでてきそうであります。
最後はきれいなグラデーションに。
こりゃもう色彩のハーモニーやで!!(彦摩呂風)
これらはすべて、薬師湯の三代目銭湯命人を名乗るオーナーが名の通り湯に命をかけて毎月みんなが楽しめる薬湯を作っておられるとのこと。
かなり減ったとはいえ、家にお風呂が無い人は毎日来る。近所に住む1人暮らしのお年寄りや地方から出てきた若者。観光に来るカップルや外人。いろんな背景の人が来る。
そんな、お風呂を楽しみに来るすべてのお客さんのことを日々考えて、毎日来る近所の人も、観光で初めて日本に来た人も、みんなが楽しめるように、毎月テーマを決めて日替わりの薬湯を考えたり瓦版を作ったりしてるんですよ、とにっこりする三代目。
いま思えば、私が銭湯にハマったのは、この湯に負けない彼の熱さに素直にすごいなと動かされたからかもしれません。だって、かなりの広さの浴槽を整えて沸かし(しかも薬師湯さんは薪で!)、番台に立って接客して、トラブルがあったら対応して、夜中にお風呂閉めてから眠い目をこすって掃除して、薪を片付けてお店閉めて、その合間に薬湯の企画開発なんてかなりの重労働です。しかも毎日。
非日常の温泉の湯は最高だけど、人が人を想って沸かす湯もなんかおもしろいぞと。
なので私は銭湯に入るのと同じくらい、
オーナーの話が聞ける銭湯の取材が
すきなんです。
初めての取材が薬師湯さんで
ありがたかったなぁと思います。
これからも素敵な銭湯に出会えるといいなー。
今日もいい湯加減の一日でありますように。
ではではー。
※ブログだとどーしても想いの丈がほとんどを占めちゃうのですが、銭湯のそのものについてはこっちでもうちょっと詳しく書いてるので、東京銭湯でぐぐってみてください。
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